(英文法)初心者でもわかるaとtheの違い(完全版)
皆さんこんにちはルリアゲハです。
英語を勉強していると名詞の前にa やtheが出てきますよね。この二つはいったいどんな違いがあって、どう使い分けるのでしょうか?
「何それ…」
と思って文法書を読んでも
- 冠詞
- 定冠詞
- 不定冠詞
のような難しそうな言葉が並んでいますよね。
しかし、この記事を読めば難しい言葉なしで
- aとtheの違い
- 二つをどうやって使い分けるのか
- なぜ楽器を演奏するというときにはtheが必要なのか
- aとanの使い分け方
を理解できます。
theは誰もが指させる aはたくさんある中の一つ
この二つの違いは、theは誰もが指させる、aはたくさんある中の一つです。
どういう意味かを知るためにも二つの共通点を確認しましょう。aとtheの共通点は
- 名詞(物の名前)の直後につく
- 一つのもの(一人)を表すときに使う
です。
theは誰もが指させる、aはたくさんある中の一つというのはどういうことでしょうか。
the というのは
「そんなの言わなくても分かるだろ」
と言えるときに使います。
例えば、あなたが友達が二人で話していたとしましょう。
二人で話していると、鬼滅の刃の漫画の話になりました。
話の中で
「The comic is great.」
という言葉が聞こえたら、100%鬼滅の刃の話をしていますね。二人の話を聞いていた第三者も
「二人がすごいと言っていたのは鬼滅の刃だろ」
と答えます。100人や1000人に聞いても同じ答えが返ってくるでしょう。
なのでthe は誰もが指させるのです。
一方のaは、言わないと分かりません。世の中には膨大な数の漫画がありますよね。
なので
「A comic is great.」
とだけ言われると
多くの人が
「どの漫画のことを言ってるんだ?」
という疑問が生まれます。「この漫画のことだよ」と特定していないからです。
なので、aはたくさんあるうちの一つなのです。
theを使うときは?
theを使うのはどんな場合なのでしょうか?theを使う場合は
- 話題に上がっているなどの前提があるとき
- 世界に一つしかないものについて述べるとき
- 楽器を演奏するというとき
などです。一つずつ見ていきましょう。
1,話題に上がっているなどの前提があるとき
話題に上がっているなどの前提があるときというのは、
上でも説明したような「わざわざ言わなくても分かるだろ!」
という場合です。
2,世界に一つしかないものについて述べるとき
世界に一つしかないもの(固有名詞)にもtheを付けます。世界に一つしかないものの例として
- 太陽(the sun)
- ルーブル美術館(the Louvre)
- 地球(the earth)
などが挙げられます。
theというのは言わなくても特定できるときに付きますよね。なので、
世界に一つしかない=言わなくても特定できるからa が付く
です。
3,楽器を演奏すると言うとき
楽器を演奏するというときもtheを付けます。
ピアノを弾く=play the piano
ギターを弾く=play the gutar
となりますね。
ではなぜtheを付ける必要があるのでしょうか。答えは
- 大体の楽器の形は説明しなくても伝わるから
- 選択肢の中でthe が一番自然なニュアンスだから
の二つです。
大体の楽器は説明しなくても伝わるからということについて考えてみましょう。。仮にあなたが今
「I play the gutar every day.」(私は毎日ギターを弾いてます)
と言われたらこの画像のような楽器を思い浮かべるでしょう。
おもちゃのギターを思い浮かべた人はいないですよね。このように楽器には一般的な形があるので
the=言わなくても分かるというときに使う
という法則に当てはまるのです。
ここまでの話を聞いて
「なんで play a gutarや play gutarsだとダメなの?」
と思った人がいるかもしれません。play a gutarだと
「他のギターは弾けないけど、このギターだけは弾けるんだ。」
という意味合いになります。a=たくさんある中の一つだからですね。なので、play a gutarは不自然ですね。
もう一つの選択肢 play gutarsは
「世の中の大半のギターは弾けるんだけど、引けないギターもあるかも…」
という意味合いです。名詞にsが付くと、大半の物という意味になります。話し手は単に
「私ギター弾けますよ」
と言いたいだけなので、sを付けるのはまずいですね。
以上のことから
楽器を演奏する=play the~
が一番自然といえます。
a(an)を使うときは?
それでは、aが付くのはどんな時でしょうか。aが付くのは「言わなくても分かる」という前提が何もないときです。
例えば、私=生徒と言いたいとします(話題には全く上がっていません)。
1, I am a student.
2, I am the student.
1か2どちらが正しいでしょうか。
もちろん1番ですね。たとえ世界に自分だけしか生徒がいないとしても、話題に上がっていなければ”a”を使います。
ちなみに、aにはstudentsのような複数形はつけられません(theはOK)。
✕ a students
〇 the students
aとanの使い分け
直後の名詞が母音の発音で始まる場合は”an"です。母音の発音というのはa i u e o(あいうえお)の発音のことですね。
なので、an apple an octpus になります。注意点として、文字がa i u e oでもあいうえおと発音しないときは”a~"です。
例: a university(ユニバーシティ) a uniform(ユニフォーム)
番外編 冠詞ってどんなもの?
冠詞の働き
冠詞(a,the)はどういった働きをするものなのでしょうか?冠詞というのは名詞の直前に付いて、後ろの名詞の性質を予想させるものです。名詞の性質を予想させるというのはプレゼントの箱や包装紙のようなものです。
少しイメージしてみましょう。あなたは人からプレゼントをもらったとします。
包装紙に包まれたプレゼントを見て、
「嬉しい、何が入っているのだろうか?」
とワクワクしますよね。そしてプレゼントの大きさや重さから何が入っているかなんとなく分かるかもしれません。
このように、冠詞はその後を予測させる力があります。
冠詞に何もつかないときもある
大体名詞には何か冠詞が付きますが、何もつかない時もあります。例えばwater(水)やnature(自然)など区切りがはっきりして数えられないですよね。
数えられない名詞の時にはaもtheも付きません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はaとtheと違いについて解説しました。内容をまとめると
- aとtheはどちらも一つのものを指すときに名詞の前に付ける
- theを使うときは言わなくても分かる時
- aを使うのは言わないと分からない時
です。
今回学んだことを生かして、文法の凡ミスを減らしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。